ねらいの品質とできばえの品質〖設計品質と製造品質〗⓵
QC検定3級受験に出題される〖品質の定義〗とはISO9000の〚本来備わっている特性の集まりが要求事項を満たす程度〛のことである。
今やQC検定は製造業のみならず、サービス業やIT業の人間も受験する資格試験となっており、少しずつメジャー度合いが上がっているが、この資格の受験対象者が増えている背景には市場のニーズが多様化したことにより、改めて品質の持つ重要性が浮き彫りになってきたことであろう。
特に現在のようにモノが充足している時代(一部の政治界隈では需要不足とも言われているが)においては、単にモノやサービスを作るだけでは売れない。
そのため、市場のニーズを捉えること、或いは顧客のまだ気付いていない潜在的なニーズを把握し、それにマッチしたモノやサービスを提供することが大事になってきたのである。
プロダクトアウトとマーケットイン
ここで大事なのは品質を設計することの必要性である。
品質と言う部分についてよく陥る罠には「良いものを造れば売れるはずだ」と言うものがあるが、こうした企業側の論理を優先した発想を〖プロダクトアウト〗と言う。
当然(作り手にとって)良いものを造れば売れるなどと言うことはないので、市場のニーズ、潜在ニーズを捉えた事業を営む必要がある。
ここからプロダクトアウトに対する言葉に〖マーケットイン〗があるが、謂わばマーケットインの発想になっていくと、品質は設計する必要が出てくるのである。
品質を設計する
マーケットインでは市場の求めるものを提供するのであるから、顧客の求める姿に沿うよう、品質を設計する必要がある。
こうして設計される品質を〚ねらいの品質〛と言うし、別の言い方では〚設計品質〛とも言う。
そして、実際に出来た製品は〚できばえの品質〛や〚製造品質〛と言う。
試験に於いて正答率を上げるなら、ねらいの品質、できばえの品質、それぞれどんなものかイメージすることが必要だ。
言ってしまえば〚ねらいの品質〛とは理想の品質であり、対して〚できばえの品質〛は現実(現物)の品質であることをイメージ出来ると、本試験では正答しやすくなるだろう。

