三菱の品質検査不正から学ぶQCD+PSME
風通しの悪かった三菱電機
QC検定3級の概念的なことを学ぶにあたり、実際に起きた品質検査事件を基にしてみると、QC検定の重要性と言うのが少し解ってくる。
尤も、三菱電機の社員にもQC検定合格者はいるのだが、残念ながら有資格者の知見が活かされなかったということでもある。
それはさておき、三菱電機の品質検査不正事件は、無理矢理ながらもPSMEのことを学ぶにあたり、悪くはない教材とも言えるだろう。
まず、三菱電機で品質検査の起きた中身を見てみよう。
三菱電機の品質不正は40年以上前から発生していた。そして従業員の内の約2割程度が、品質不正について検知していたのである。
そして、三菱電機はブラック企業大賞にも数度ノミネートされるなど、就労環境が悪いことで有名だ。
実は過去に三菱電機の元社員と接したことがあるが、それはもう「三菱電機だけは許さへん!!」という強い恨み節が聴こえたものである。
それはさておき、QCD+PSMEと言う観点でみて、三菱電機がどんな問題があるのか見てみよう。
まずQCDとはQuality(品質)Cost(コスト)Delivery(納期)の頭文字である。
そしてPSMEとは以下の用語の頭文字から来ている。
P:Productivity(生産性)
S:Safety(安全性)
S:Speed(早さ)
M:Moral(倫理)
M:Morale(士気)
E:Environment(環境)
E:Education(教育)
三菱電機はブラック企業大賞にも選ばれ、労働災害が起きている素晴らしい企業だ。
職場環境(Environment)は当然、良いとは言えず、こうした環境では従業員のモチベーション(Morale)は決して高くはない。
こうした状況で品質不正は起きており、不正が起こる以上は製品安全(Safety)に対する軽視が為されていたということである。
三菱電機の品質不正事件を見れば、改めてQC検定の意義が見えてくるし、その一方で有資格者の知見が活かされなかったと言うことが、ある種の残念な事件とも言える。

